魚の色彩感覚を刺激。光で寄せる!

ルミコは暗い海中で魚にエサの位置を知らせる化学発光体

ルミコは暗い海中で魚にエサの位置を
知らせる化学発光体

●ルミコの発光色

魚の目と色の関係性

魚は赤・緑・青・紫外線の4種類の色を認識できる!!

沿岸域に棲む魚種には豊かな色彩能力がある

魚類は一般に光の波長の違いから色を見分ける色彩感覚、物体の形態や構造を識別する形態視覚、動いている物体に対して運動速度や方向を見定める運動視覚、さらに明るさを見極め光源の位置を知ることができる明暗視覚という複雑な機能をもちます。網膜上の光受容器には錐体と桿体の2 種があり、錐体は明るい時に働き色彩識別能力があります。一方、桿体(かんたい)は暗い条件で働き色彩識別能力がありません。外界の明るさによりどちらかの光受容器が働きます。沿岸部に棲む魚類には色を識別する能力を発達させた魚種が多く、光があまり届かない深海に棲む魚類は、色を区別する能力よりも明暗によって相手の輪郭を把握する能力を発達させている種が多いようです。

※アオリイカなど一部のイカ類は色覚が無いこと(色盲)で有名ですが、実際には「見やすい色」の波長やコントラストがあります。その時のフィールド環境や天候にも大きく左右されるためエギなどには多彩な色の商品が多く発売されています。

人間には見えない紫外線領域まで見える

色は眼の網膜の中にある錐体細胞が感知しており、魚類は赤錐体、黄緑錐体、青錐体と紫外線の光に反応する4 色の錐体細胞を持っています。人類は青色側をおよそ420nmまで感じますが、マダイやヘダイは368nm、ヒラメで337nmと人間には見えない紫外線領域までみることができます。広い海原を回遊する魚種は、遠くの小魚を見つけるために青色の微妙な濃淡が判別できるようです。紫外線は水深50cmで40% くらいまで少なくなりますが、表層では十分届きます。

夜間や深海では自発光するルミコの光が効果的

『青』『緑』『赤』の光の色を『光の三原色』といいます。2色がそれぞ100%混ざった色は『シアン』『マゼンタ』『イエロー』で、3色全て混ざると白になります。
海の中では海水が赤や黄色の光を吸収するため、水深が深くなるほど色の彩度が落ちていきます。実験によると、水深5mで赤は黒に、ピンクはグレーに、黄色はアイボリーに、緑は青になってしまい、水深10mでは青以外の色は明るさしか区別できないそうです。魚類の錐体は反射してくる光の波長を感じているので、光源が無いと反応しません。つまり夜間や深海など光源が無い場合、色覚がほとんどない魚が物体の色を正しく認識するにはルミコのような「自発光」する光か蛍光色のみが、本来の色を再現できるのです。

ルミコは対象魚と潮の色により色を使い分ける

海水中では380 ~760nm の狭い範囲の光しか存在しません。海水には波長の長い光を吸収しやすい性質があり、とくに赤外線は急速に減衰し、青を基調としたモノトーンの世界になります。水を構成する酸素原子は光があたると青色に発光するので海は青く見えます。海中には浅くて光の豊富な場所や暗くて色彩に乏しい場所もあり、季節によって動・植物プランクトンが増減し、透明度が大きく変化します。濁りや水深、天候などの条件が加わり集魚に効果的な光の波長が決まってきます。

対象魚別オススメ釣法

<タックルと場所>
スズキの棲息範囲とクロダイ(チヌ)の棲息範囲はオーバーラップしています。スズキの引きには重量級のパワーがありますが、2 号ハリスをブチ切るほどの瞬発力は無いため、落ち着いて対処すればチヌ竿でも取り込めるのでタックルも釣場もチヌと同じ感覚で楽しめます。スズキはベイトの泳層や明るさ、水深によってタナが変化するため、その日のタナを推理しながら釣る必要があります。

<釣り方>
堤防の場合は、小魚の多い常夜灯の周辺が狙い目です。テトラの際には居着いていることも多いので、際(きわ)スレスレ(30 ~50cm)をテトラと並行に流すことが基本です。また、常夜灯の光の切れ間まで遠投するのも効果的です。ポイントの上では竿をあおってエサを浮き上がらせて誘います。潮に乗せてウキを流すときは、ウキにブレーキをかければ浮き上がり、ブレーキを緩めれば沈みます。上下の動きが誘いになり、ラインを張ることでアタリが出やすくなる効果もあります。

<夜釣りのワンポイント>
エサ盗りの多い高水温の時期には夜釣りがお勧めです。朝夕のマヅメ時にはルミコやケミホタルを使った『光釣法』が有効になります。夜になるとクロダイは浅場に移動しますが、それは外敵が少なくてエサの多い場所に移動しているため、基本のタナはやはり底です。

<マキエとタナ>
クロダイは普段、海底から1~2mの層を遊泳して底生のエサを食べているため、撒き餌も基本的に底で捕食します。夜釣りの場合は浅場まで寄ってきますが、撒き餌を追って水面まで浮き上がることはめったにないため、底だけを狙いましょう。

<夜のメジナ釣り>
日中に型のよいメジナ(グレ)を数釣るのはなかなか難しいことです。ところが、そんなに気難しいメジナも太陽が西の空へ沈む頃には大胆に磯近くへ接近してきます。夜間は浅場で休み、夜が明けると磯に出る磯際⇔沖磯への直線的な往復が生活の基本になっています。夜釣りの場合は潮に乗せて仕掛けを流すよりも、徹底して磯際や浅場の海溝などを攻めたほうが率は高いでしょう。暗闇で警戒心を解いたメジナが、エサの豊富な磯際や海溝へ集まってくるからかもしれません。

<ルミコのセッティング>
ウキのトップにケミホタル25を差し込み、ハリスには淡い光を放つルミコをセットします。発光させたばかりの初期発光は輝度もあるので付属の黒チューブを使用し、点発光させます。1時間ほどで輝度が落ち着いてきたら蛍光チューブに切り替え、全体を発光させます。切り替えが面倒な場合はあらかじめルミコを発光させておいて光量を弱めたものを使うとよいでしょう。セッティング位置は、ハリから40~50cmの間が実績が高いです。水中のルミコの光で前アタリを取ることもできます。

<仕掛け>
マダイは潮の流れと水深(5m以上)が十分にある比較的きれいな場所を好み、岩礁帯をゆるやかな群れを作って回遊します。磯や堤防から狙う場合はもっとも高確率で一般的な釣り方がカゴ釣りです。マダイは比較的深いタナで釣れることが多いので、深いタナまで早く沈め、マキエを効かせることができるカゴ釣りが有利となります。底カゴ仕掛けはマダイだけでなくイサキやヒラマサ・ブリ等の青物が釣れることもあります。

<ポイント>
カサゴは手軽に簡単に釣ることができ一年を通じて狙えます。基本的には港の近くのテトラポットや堤防の隙間、海藻の蔭といった場所に潜んでいます。港の角も潮が流れるためプランクトンや小魚が集まりやすいです。エサを求めて海底でじっと待っている可能性も高いでしょう。

<仕掛け>
海底に潜む根魚を仕留めるには、海底からエサが離れないような仕掛けが必要です。中通しオモリを使用した仕掛け(上図)は、オモリが先に海底に着くので根掛かりしにくいです。オモリは重すぎないようにするのがコツで、底に着いたのがわかる程度の重さがよいでしょう。ブラクリ仕掛け(右図)は、オモリの形状が独特でゆらゆらと揺れながら落下します。動くエサに興味を持つ根魚には誘いとなり、根掛かりもしにくいです。

<釣り方>
カサゴが潜む堤防の際や敷石の隙間を釣り歩きましょう。隙間を見つけたら仕掛けを下ろし、オモリが底に着いたらオモリを持ち上げて落とすを繰り返します。カサゴは回遊魚ではないため、居ない場所でいくら待ってもヒットすることはないのですぐに場所を変更しましょう。カサゴはエサを喰ったと同時に根の中に潜り込んだり、ヒレを拡げて穴から出ないよう抵抗するのでヒットしたら急いで引き上げることが重要です。

<ポイント>
マコガレイは砂地または砂泥の海底を好み、港湾部の奥深い部分にも入ってきますが、イシガレイは綺麗な砂地を好み、港湾部ではあまり見かけません。ポイントは堤防の先端とカーブ付近。ここは潮の流れが複雑で底に変化ができやすいポイントです。船が通るミオ筋は深くなっており、そのかけ上がりにカレイが付いていることが多いです。磯場が近くにある場合は、その中にはシモリが点在するのでシモリ周りが好場。大型の期待も高いでしょう。

<アタリとアワセ>
カレイは潮の変わり目に喰ってくることが多い魚です。流れが変われば竿先に神経を集中し、小さなアタリを見逃さないようにしましょう。カレイはあまりエサを追わないので、ルミコの光で仕掛けを目立たせロッドを小刻みに動かすシェイキングが効果的です。アタリはいろいろで糸フケが出たり、竿先を揺らすアタリもあります。さらにはほとんど竿先に変化が表れないこともあるので注意しましょう。アワセは大きく竿をあおり、後は浮かせて巻き上げればOK。早アワセは厳禁です!

<仕掛け>
アキアジは中層から表層を遊泳しています。ウキルアー釣りはスプーンを使ったルアー釣りの一つですが、発泡ウキを使って超重量級のルアーのタナを一定にキープしたまま、超スローでリーリングする理にかなった釣り方です。マヅメ時には表層に浮いてくるのでウキ下は1m が標準。ルアーは朝マヅメは赤系、日中は青系がオススメ。タコベイトは基本ピンクか赤色。魚の活性が低い時は、ソーダカツオやサンマの切り身、赤イカの短冊をハリにチョン掛するだけでヒット率は格段にアップします。

<釣り方とアタリ>
基本はルアーがぎりぎり動く超低スピードでゆっくり引いてくること。足下まで追いかけてくるサケがいるので、最後まで油断しないことです。アタリはダイレクトにロッドにきます。コツンコツンという小さなアタリがあってもリトリーブを中止せず、竿先がゴンゴン引き込まれてからアワセを入れましょう。バラさないように寄せ波に乗せて取り込みます。堤防やテトラポットの上で釣る時には玉網は必需品です。網は荒目をセットしましょう。

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